「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2017 愛知(二日目・前半)

ガビ~ン!

起きたら、雨、それもケッコー激しかったりします。
取り敢えずは朝食の時間まで、お決まりの館内単焦点散歩。
何はともあれよくぞ廃墟物件からここまで復活したもんだと思います。
しけた機械が並ぶゲームコーナー。
夜にも覗いてみたのですが誰一人遊んでませんでした。

奥には客室数からすると多過ぎるくらいの二次会部屋があります。
研修用のセミナールームや雛壇になった講義室まで備えてます。

バブルの時に流行ったパターンの作りですね。
コンクリート打ちっ放しっぽい外観も、今の目線で見るとバブルへGO!なセンス。

建物については当時はこぉゆうちょっとぶっきらぼうなセンスが流行ってました。
こぉいったカンジ、たしかに当時は多かった。
まだあの頃はみんな未来を信じてましたよね。ポストモダンとかゆうて。

その中の未来像は6~70年代的な丸っこい流線型ではなく、直線基調だったような気がします。
それにしても天気悪ぃな~・・・・・・。
ちなみにこの旅館、廃墟から復活した割にはお値段はタカビーで、特にこの別館は強気の値付けです。

・・・・・・え!?ワタシ!?

たまたま料理お任せか何かで激安プランがあったんで予約しただけです。そこまで金を落とすべき宿でもありませんし。
そうこうするうちに朝食の時間になりました。

丹念にバイキングほぼ全アイテムゲット!

右上からサーモンマリネ、すり身団子、干物2種、焼売とガンモ、ジャコおろし、小松菜と揚げの煮物、白和え、タラコ、佃煮2種・・・・・・
さらに右上からカキとワカサギのフライ、玉子焼、焼き茄子、サラダ、漬物、ふりかけ、味噌・・・・・・
・・・・・・どんなけ食うんや!?ってね(笑)。

あ!左隅には味噌汁も写ってますね。
これだけ頑張っても実は全制覇は叶いませんでした。

ヨメの方には冷奴や焼きそば、ウインナー、肉じゃがが見えますね。
根がいじましくてついつい取り過ぎてしまうんでバイキングはそれほど好きではないのですが、ここのは結構クオリティ高いと思いました。
客室数のワリに色んな付帯設備が多い気がします。

ランニングサーキット、って何だろ?
あ~あ、部屋の外もガスって真っ白やんか・・・・・・。

・・・・・・って、ボヤいても晴れるワケではないんでとっとと出発することにしましょう。
そうして今日の最初の目的地にいきなり到着。
静岡との県境にある嵩山の水穴です。

ちなみに嵩山は超難読で「すせ」と読みます。
要は鍾乳洞の子供みたいなモンですね。

そこから水が湧いています。
この辺一帯はカルスト地形で、石灰鉱山なんかも点在したりしてます。以前ご紹介した竜ヶ岩洞なんかにも繋がる地質と言えましょう。
水穴のすぐ近くの階段を上がると・・・・・・
お!想像してたよりも深山幽谷の雰囲気。
そんな中、ヒッソリと蛇穴はありました。

こちらは奥行70mと、そこそこの規模があります。
中からは縄文時代の土器や石器が多数発見されており、鍾乳洞としてよりも岩陰遺跡として有名です。
雨は何とか上がりましたがとにかく寒い。

これでは撮影になりません。
懐中電灯があれば奥まで行けるそうですが、ドロドロになりそうなのでパス。
いや~、ロケーションは良かったんですけどねぇ~・・・・・・。
こうも寒くちゃねぇ~・・・・・・ブチブチ。
ま、石巻山とか課題は残ってるんで、いつか再訪しましょう。
南下してやって来たのは、浜名湖に抜ける県道脇。

ゾンザイな鉄板を渡って奥に分け入って行きます。
道路から僅か10mでエラい山の中です。
ちょっと歩くとなんか見えて来ました。
古いながらも意外に綺麗に整備されてますね。
多米の不動滝です。
小さいですがなかなか形が良いと思いました。

恐らくはたまに打たれに来る人がいるんでしょう。
さらに上がると不動堂。
ここもやはり古いながらも綺麗に手入れされてます。

蝋燭も割と真新しいのが立ってますね。
上流にもさらに小滝。

打たれるのはムリそうですが。
滝の落ち口から見下ろす。

石灰岩質で濾過されてるせいか、水は町中に近い割にはとても綺麗です。
ここにも鍾乳洞になりかけの小さな穴があります。
いや~、ホンマ寒かったのが実に惜しまれる。

コンパクトですがロケーション的にはとても良い感じです。
宿題がドンドン増えるなぁ~(笑)。
さらに南下して到着したのは、恐らくは日本で最も市街地に近い湿原である(笑)、葦毛湿原。

これまた難読で「いもう」と読みます。
驚いたことに朝も早よから何台もの観光バスで団体が来てました。

何でこんなマイナーなスポットに!?
ともあれ回ってみることにしましょう。
広さは5ヘクタールと、まずまずの広さがあります。
ケッコー歩いて入口にようやく到着。

雨はどうやら上がったようです。
へぇ~!意外にチャンと湿原してるやんか!
もっとショボいのを想像してたんで、良い意味で裏切られました。
カエルの卵。

寒いとはいえ春は確実に近付いてますね。
豊橋の奥深さは侮れませんね。
しかし、湿原を維持するためにかなりのムリをしてることが伺われます。
湿原って、本来的には植物が生えては枯れを繰り返し、それがだんだん堆積していつかは消滅するものですから。
いちいち作業内容を書いてあるのがいささか興醒め。

このテのコトに関わる人って、真面目さゆえにどうもやることが野暮な気がします。
しっかし、信州の高原地帯の湿原、って言われても信じてしまいそう。
こんなのが住宅地のすぐ奥に広がってるんです。
葦毛湿原、「東海の尾瀬」は言い過ぎかとも思いますが、ナカナカのモノでした。
これからしばらくはクルマを捨てて、市内に向けて電車で移動することにします。
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