「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2015 身延(初日・前半)

秋の終わりのひじょうに冷え込んだ朝・・・・・・
やって来たのは山梨県、勝沼近く。
まずは廃線跡のトンネルを巡ろうと思いましたが、時間が早過ぎました。
急速に冬支度の進む山々。
中央本線旧線跡のトンネルは、1つは遊歩道、1つはワインカーヴとして使われています。
あ、やっと時間になりました。
1997年まで使用されていた路線跡だそうです。

割りと最近まで使われてたんですね。
中はこのように線路もそのまま残っています。
奥に進むにつれて何となく暖かくなってきます。
待避所には何だか良く分からん石のオブジェが置かれてます。

ぶっちゃけ、置く意味が良く分かりません。繊細な煉瓦積みを見るだけで充分なのでは?と。
開渠、っちゅうそうです。

・・・・・・で、それの何がどうなのかは結局分からず仕舞い。
最近の秘密兵器、160灯LEDが活躍。
物凄い質感で撮れました。

D810はハイエンドモデルとはいえ、私みたいなんでもすごく扱いやすい。
謎のオブジェのアップ。
煉瓦造り、ってなぜか人を引き付ける魅力があると思います。
そうこうする内に向こう側の出口が近付いてまいりました。

距離にして1.5km弱ってトコでしょうか。
すぐ隣を現役の線路が通っています。
こぉゆう朝のド逆光で顔をもっと鮮明に、かつ背景を暗く撮る方法ってないのかな?
いやまぁ、単に測光をスポットライトにして、さらにEVをドーンと下げただけなんですけどね。
フツーに撮るとこんな感じ。

面白くも何ともありません。
戻って行きます。

こんなんをゴリゴリと殆ど手作業で掘りまくった明治の人たちは偉い。
ちなみにあんな写真やこんな写真はここでは撮ってません。
だって、意外にパラパラと途切れずに人が来るし、あまりにも一直線なモンで・・・・・・(笑)。
最近になってようやく極意は慌てず焦らずムリせず長居せず、ってコトが分かって来ました。
それはともかく(笑)、ここのトンネル暗い中で微妙なグラデーションを見せる煉瓦がとにかくいい感じ。
これはかなり気に入った一枚。

三脚据えてISO下げればもっと良かった。
そんな明治の歴史的建造物をブチ壊すかのようなセンスのオブジェは相変わらず点在してます。
所謂「イギリス積み」と呼ばれる組み方です。
大分、陽も昇って参りました。
高速で一気に北上し、続いてやって来たのは・・・・・・
これまた中央本線旧線跡、通称「トンネルの里」。
信濃境駅近くにある電車の廃車体です。

ちなみにこの電車、国鉄のではありません。富士急の廃車を譲り受けて喫茶店をやろうと目論んだのがコケた、と言われてます。
DQNな連中によってボロボロにされちゃってますね。
たしかこれ、丸田祥一の「棄景」にも出て来たような・・・・・・。
それにしても陰翳が濃いなぁ〜。

アクティブDナントカをONにしてもこれですから。
この奥にもトンネルがありましたが寒そうなのでパス。

さらに巨大鉄橋の廃墟なんかもあります。
小淵沢の近くに戻って来ました。

八ヶ岳がクッキリ見えますね。
何故か畑一面に柿が巻き散らかされています。
村の中にひっそりとある諏訪神社。
社殿の裏は見事な磐座。
人っ子一人いない児童公園、ってのも大好きなモチーフです。
ちょっと巨石と言うにはしかし、ショボかったかな?
須玉まで下って来ました。

そろそろお昼にしようと適当に走ってて見付けたこの店に決定・・・・・いや、小さい店なのに流行ってそうだったんですよ。
お!これはかなり期待が出来そう!
ラーメンもオーソドックスながらひじょうに良いヴィジュアルですね。
思わぬ拾いモノの店でした。
二人ともヨユーで完食。
モバイルデバイスに頼って、「食べログ」とかそもそも味を語る資格もなさそうな連中のレビューに惑わされながら店探すより、こぉいった偶然の邂逅の方が絶対に楽しいですよね。

ハズレも含めて楽しめる気がします。
ここもまた諏訪神社。

如何せん諏訪湖が近いってコトで、やたら諏訪神社が多い。
チャンと小さいながらも御柱が立っています。
しかし、神社の周囲に目的のブツは見当たりません。
その裏山を登ってったトコに忽然と現れるのが・・・・・・
源義光が雨宿りしたという伝説の残る「宿借石」。

・・・・・・って、雨宿りできるほどでもないと思うのは私だけではないでしょう。
謂れは殆ど読めなくなっちゃってますね。
さらに上に行くと城跡公園になっています。
秋が急速に過ぎて行ってるのが分かります。
薄の穂もだいぶ開いてきてます。
遠くにはドーンと富士山。

山梨側から見た方が秀麗な気がしますね。
しっかし、目先の雇用と土建屋との癒着のためなんでしょうが、こんな誰も来ない公園作ってどうする気なのか、理解に苦しみます。

午後は、富士川沿いに入って行きます。
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