2012 道南(3日目後半) |
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蟠渓温泉までやって来ました。
20年前に入った「健康センター」があります。 |
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・・・・・・が、何だか様子がおかしい。 |
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裏に回ると背の高い吹き抜けが特徴的な浴室がありますが、中はもう長く使われていない様子でした。 |
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川原に下って行く階段も朽ち果てています。 |
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今回の目的は川原にあると言う無料露天風呂、通称「オサル湯」です。
「オサル」は「長流」のことで、「お猿」ではありません。 |
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お!いきなりありました。
ですがこれは殆ど熱湯、とても入れたものではありません。 |
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少し離れたところにもう一つ。
こっちはやや濁ってるものの適温です。 |
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・・・・・・てなワケで早速脱ぎ方開始。 |
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準備完了! |
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しかし、余りに湯の濁りが激しいので躊躇してます。 |
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逡巡してる間に川をバックに。 |
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上から一枚。
大水が出て埋まったのを掘り起こした感じですね。 |
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結局足先しか入れません。
入ったらいい感じの湯だったのに。 |
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それとすぐ川の横が国道なんで、落ち着かないってのが欠点です。 |
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いつまでも裸でウロウロしててもアホなんで、服着ることに。 |
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足が砂まみれになっただけやんか、とか言ってる。 |
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向こう岸の森は抉られたように土が露出しており、、やはり大水が出たのだと思います。 |
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もう一つの方は温泉卵でも作れそうなくらいの熱湯。
オマケにチョー小さい。 |
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そこからはポコポコと湯が噴き上がっていました。 |
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これだけではつまらないので、ちょっと先にある「ひかり温泉」に立ち寄ってみることにします。 |
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まったく予備知識はなかったのですが、このシブい外観が何とも入ってみる気にさせてくれたのです。 |
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かなり後年の手が加えられていますが、緩やかな入母屋の屋根のカーブ、その下の明り取りの細工など北海道にしてはかなり古い建物と思われます。 |
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400円也を払って早速入ることに。
浴室は大浴場と家族湯、石風呂の三ヶ所があるようです。 |
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最初が石風呂。
男湯・女湯、どっちやねん!?って表示ですね。 |
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要は混浴で、それが嫌ならドアに札を掛けて置くタイプのようです。 |
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さっきマトモに入れなかったんで、やる気満々。 |
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まぁ、周囲を波板で囲った露天風呂みたいなものです。 |
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不思議なことに壁の向こう側にもう一つあるような作りになっています。 |
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よっこいしょ、と。 |
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サラッとした無色透明無味無臭の湯はこの辺の特徴かも。 |
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野湯も面白いけど、こうして普通に入れるのもいいもんです。 |
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真ん中の水盤のようなところからも湯が出ています。 |
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ちょっと暖まったのでハイ・ポーズ。 |
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おそらくは源泉そのまま。 |
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打たせ湯にはちとショボいかも(笑)。 |
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泉温も適温で寛げます。 |
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こんなに脚長かったら却っておかしいかも。 |
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こういう感じの方が広角らしさがあっていいですね |
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やはりヨメも竹の仕切りの向こうが気になる様子。 |
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ともあれ陽光の射し込む明るい感じの風呂でした。 |
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思えば20年前に来た時も、健康センターの浴室が明るかったような記憶があります。 |
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ともあれご機嫌。 |
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脱衣場もやはり壁の向こうにもう一つある感じです。
それにしても私はすっかりこの20年で見た目変わったのに、彼女はあまり変わってません。 |
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まぁ、これは大いに感謝すべきことなのでしょう。 |
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家族湯は湯気が濛々で早々に退散。
これではカメラ壊れる、っちゅうねん。 |
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階段を下ったところにある大浴場。
午後の光が差し込む薄暗い浴室。 |
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別浴なのですが、ドアが壊れていてツツ抜けだったりする(笑)。 |
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窓辺でちょっとポーズ。 |
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背後にあるのは「蟠渓ひかり温泉音頭」なるオリジナルソングの歌詞。
ここは北国渓谷の国道453号線
道をはさんで森の中
田舎の古い小さな旅館
蟠渓温泉ひかりの湯
身体も心も湯につかりゃ(ドウシタ)
お肌も心もピカピカさ
川で魚もひかり温泉音頭で
毎日飛びはねる(ヨイショ) |
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なかなかムリヤリ感の漂う歌詞ではありましたが、こういうのハッキリ言って好きです。 |
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あつゆ、と書かれた小さい方の浴槽をバックに。 |
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こちらは女湯の方。
あつゆの形が違う以外は男湯とほとんど同じです。おそらくかつては巨大な混浴だったと思われます。 |
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うわぁ、思いっきりケラレが入ってしまった。 |
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広角とストロボは相性悪すぎだと思います。 |
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ユックリ浸かって上がることにします。
これから新千歳に向かわなくてはなりません。 |
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如何にも湯治の宿らしい飾り気のない効能書き。 |
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その下にはルーム自転車・・・・・・漕ぐ人いるんでしょうか? |
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自炊施設もちゃんとしたものがあります。 |
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WC・トイレ・手洗、とそこまで書かんでも(笑)。 |
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この濃密な雰囲気は北海道と言うより、東北の湯治場に近い印象。 |
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ものすごくゴチャッとしてダサい雰囲気がいい感じな宴会場。 |
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ライブだってできまっせ!と。
左奥はなり切って歌うための衣装でしょう。 |
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反対側の奥はバー・スナックコーナーだと思われます。 |
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壁には演歌歌手やタレントのサイン色紙が一杯。 |
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やはりこの「ゴチャッとした感じ」は一朝一夕に醸し出せるものではありません。 |
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食堂の中は覗き損ねました。 |
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何か地元婦人会の「アクセサリー教室」で作ったような置物がたくさん。 |
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玄関奥の2階への階段をバックに。 |
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その反対側。
とにかく脈絡なくいろんなものが置かれてあります。 |
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女将さんから「よろしければ2階も観てって下さい」と言われたんで、上がらせてもらうことにします。 |
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きわめて古い温泉宿の証である凝った明り取り。 |
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一部屋ごとにデザイン違ってるのが凝ってます。 |
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こちらの壁には一面に絵馬や縁起物の熊手が飾ってありました。
この趣味は私のツボ! |
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聞くと、建物ができたのは明治16年。
道内に現存する温泉宿では屈指の古さだそうです。 |
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表に出て石風呂の謎が解けました。
元は別浴だったのを、片方潰して足湯に転用してたのです。さっきの風呂と形が全く同じです。 |
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家族湯を望む。
その向こうが大浴場。 |
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その脇、一段低くなったところにも浴室らしき鉛丹葺きの建物があります。 |
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回ってみることにしました。 |
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・・・・・・地元民専用のものでした。
そういや昔、この近くの弁景温泉で冷たく追い帰されたことあったなぁ〜。 |
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ともあれひかり温泉、泊まってみたいという気になる素晴らしい旅館です。 |
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宿の前にある温泉神社。
盆提灯みたいな飾りがユニーク。 |
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感謝の気持ちを込めて賽銭をあげさせていただきました。 |
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そいでもってダダーッとオロフレ峠から登別を越え、一気にやって来たのはココ。 |
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どうしても帰る前にスープカレー食いたい、っちゅうので千歳のRAMAIに立ち寄ってみることにしました。 |
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最もボリュームあってコテコテのフィッシュフライカレーがが到着。
1日10食限定だそうです。 |
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ここは通常の鶏卵ではなくウズラ卵が最近の特徴。 |
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私と知り合うまで辛い物が苦手だったとは今ではとても信じられません。 |
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よく見るとここも壁はメゾナイトですね。
そんなこんなで、道南ほぼ一周旅行も終わり、ヨメは東京に帰って行きました。 |
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